持ち寄りでワイン会

こんにちは、沼田です。

先日スタッフや元スタッフを含め7人でワインを持ち寄り、テイスティングをしました。

主にラ・ヴィネでテイスティングするのは
「通常日、スタッフが飲みたいもの、もしくは1年程時間が経っていて味の説明ができないもの」
「搬入日に新しく入荷したワイン」
「生産者から送られてきたサンプル」
「棚卸しの日に飲みたいもの」
「店頭試飲会後」などが多いのですが、
半年に1度ほど行っているこういった機会には皆気合いの入ったワインを持ってきてくれるものです!


まずはシャンパーニュ、なんと私の生まれ年1978年です!
左はラルマンディエ(現ギィ・ラルマンディエ)のブラン・ド・ブラン、右はポール・バラです。

ラルマンディエは白葡萄とは思えないほど厚みがあり、熟成による甘香ばしいニュアンスが特徴的でした。
時間とともにカラメルの風味が全面に表われてきて、まるでプリンのような香り、そしてアプリコットジャムのような味わいが素晴らしかったです。
しっかりと酸味もキープされており、パイナップルや柑橘系のニュアンスもたまに顔を出し、スーっと縦に伸びていく味わいは見事!
やはりシャルドネは熟成向きなのだと再認識しました。

ポール・バラはブジー村だけありピノ・ノワール主体(おそらく80%以上入っていると思いますが、調べられませんでした・・・)
ムワッとくるピノの風味と、こちらも熟成からくるブランデーやマールのような香り
色合いは黄色く、ラルマンディエと色では見分けがつかないのですが、香り、味わいではまったく正反対!
熟した赤い果実、サクランボを煮詰めたような香りと味わいが特徴的で、野苺のような酸味は少しだけ、じわじわと横に広がるイメージで旨い!

サッカーで言うとラルマンディエが全盛期のシェフチェンコで、ポール・バラはマルディーニだなぁ・・・なんて一人で考えながら飲んでいました。

好みの差もあったのですが、比較的シャープで酸味の乗ったラルマンディエが個人的には好みでした。
ちなみに阿保店長はポール・バラが好みだったそうです。


この2本のシャンパーニュを開ける時、コルクを半分くらいまで抜いたところで「シュッ」と音がしただけ。
見てくださいこのコルク、見事なマッシュルーム!
どちらも泡立ちが穏やかで、長い余韻が素晴らしかったです。
乾杯の時、香りに圧倒されて皆立ったまま座れませんでした(笑)
「最後に飲んでも良かったね。」と話をしながらこの味わいの深さを楽しみました・・・。
これぞ大人のシャンパーニュ、ありがとう!


お次はポンソのモンリュイザン02年、そしてジェラール・ヌーメイヤーという造り手のリースリング1996年です。
ここからはブラインドで当てていくことに・・・。

ポンソは飲んだ瞬間「シャルドネ?」と本気で思いました。
しかしとても円やかで中にはシュナン・ブランの要素が感じられ、頭の中にあるイメージがごちゃ混ぜになっていきます。
ピノ・ブランぽいけど香りが華やかではないのでアルザスじゃない・・・とか、シャルドネっぽいけど線が細い・・など、
色々考えながら突き詰めていくのが楽しいところ。

結果はアリゴテ70%~80%、シャルドネ20%のモンリュイザン・・・誰も当たらず、しかし意見は遠からず。
ラベルを見た瞬間やられた、と思いました。
ヴィンテージは変わりますが次回入荷予定ですので興味のある方は是非どうぞ。

そしてヌーメイヤーのリースリング、このグランクリュ、ブリュデルタールはアルザスのグランクリュの中では北から5つ目の畑。
10haある中にリースリングが5ha植えてあるそうです。
香りはこの葡萄の代表的なペトロール(灯油のような香り)が特徴的で、時間と共に強くなっていきます。
粘性が高く、喉もとにゴツゴツとした石を当てられたような強靭なミネラルが感じられ、力強い!


リースリングだという事がわかったところで問題は年代。
色合いは淡いのですが、どこか貴腐の入っていそうな濃厚な味わい・・・。
良い年だという事はわかっても、このあたりは経験が無いと難しいものですね。
皆2000年代だと答えていたのですが、実際は96年。
いやぁ、勉強になりました。


次はクロ・ラ・ロワイヨーテという造り手のサヴニエール97年、そしてマルセル・ダイスのビュルランベルグ02年です。

サヴニエールは開けた時には「あれ?これフラットなワインだなぁ・・極上の97年なのに。」という印象だったのですが、
一通りテイスティングし、1時間ほどしてから飲んでみるとこれが美味しい!
この造り手は同じ区画を何回も自分の足で回り、一粒一粒収獲をするというこだわりの持ち主。
その気難しい性格がワインに表われていたのかもしれません。
しっかりとミネラルを感じさせ、熟した葡萄の蜜っぽさと日本の梨のようなみずみずしさが見事に調和していました。


ビュルランベルグはピノ・ノワール95%、ピノ・ブーロ5%の混埴。
濃厚な色合いで自然派らしく濁りもあり、開けたてから苺の香りが全開!
以前飲んだ事のあるジュリアン・メイエやジェラール・シュレールのピノの味わいに近い味わいでした。

開けたてはブルゴーニュの赤に近かったのですが、02年で熟成感もある為か、グラスの中でどんどんと酸化が進み、
酸味が際立ってきました。
北の大地を思わせる引き締まったシャープな酸味と口当たり、自然派ならではの様々な変化が楽しめる妖艶なワインでした。


ラストはラ・ヴィネでもお馴染みとなったグベールのジゴンダス・キュヴェ・フローレンスの00年と、シュヴィヨンのニュイ・サン・ジョルジュ・ヴォークラン99年です。

グベールのジゴンダスは香りを嗅いだ瞬間、南の地方だという事はわかりました。
時間の経ったグルナッシュに感じられるような甘香ばしい黒糖のようなニュアンスと、キメの細かい綺麗な味わい。
ジゴンダスであればもっとスパイス香が効いていてもいいのですが、あまりにも香りが上品すぎてわかりませんでした!
樽香は全て溶けこみ、以前03年を飲んだ時に感じたボルドーやニューワールドの濃いワインのような感じはまったくありません。
これには皆もビックリ!
「これ好きだ~。」「本当に美味しいね。」と笑顔でグビグビ。
これは次回03年が入荷してきますので、ストック様にいかがでしょうか?

最後はシュヴィヨン。
これを持ってきたのは私なのですが、ラ・ヴィネに来てから入荷が無く、ワイナートなどでも表紙になっていて気になっていたので買ってみました。
ヴォークランはレ・サン・ジョルジュ、カイユと並んでシュヴィヨンを代表する畑。
その3つの中でも一番力強い作品です。
99年という事もあり、デキャンタージュしてサービス。
いやぁ、パワーが凄い!1~2時間ほどかけて飲んでいく内にじわじわと開いてきたのですが、
完璧に開ききった状態のワインを飲んだ事のある人に言わせれば「まだまだ閉じてる」状態だそうです・・。
これを飲んでニュイ・サン・ジョルジュの畑をグランクリュに格上げしようとしているのがよくわかりました。
今飲めて良かった、99年は買ってストックしておくことにします。


時間も時間だったのでこの日はここで終了。
今回のラインナップは皆被らず、面白いワインばかりでした。
ブラインドテイスティングは楽しいのですが疲れますね・・・。
銘柄を見た瞬間味わいの感じ方が変わってきますし・・・人間の舌って適当だなぁ、なんて感じてしまいます(笑)

ちなみに私はO型(関係ないかな?)なので大雑把にイメージで選択していきます。
「北のワインか南のワインか」
「北ならどのあたりか、南なら・・・」
「葡萄品種を3種類挙げると」
「良い年か悪い年か」
「上品かそうでないか」
など、簡単に絞りこんでいく訳ですが、なかなか当たりません(汗)

ま、このあたりは場数、経験が必要なところ。
これからも記憶に残しながら1本1本飲んでいきたいと思います。

ここまで読んでくれた皆様、感謝です。
それでは。