シャンパーニュツアー3日目・ブリュン・セルヴネイ、ランスロ・ピエンヌ

シャンパーニュ3日目はコート・デ・ブラン。
アヴィズ村とクラマン村に向かいました。

この日の2軒目はアヴィズ村のブリュン・セルヴネイ。




ここはラ・ヴィネでもおなじみの素晴らしいシャルドネを生み出す生産者です。
アヴィズはコート・デ・ブランの中でもトップクラスの評価を受ける村です。

8haから年間45000本を造り、樹齢も平均60年というこだわりの造り。
アヴィズには3.5haの畑をもち、クラマン、メニル・シュル・オジェにも良質の畑を所有します。

クラマン、アヴィズ、メニルの順にミネラルが強くなるので、それを基本として
シャンパーニュの味を決めていくという事です。



ここでも多くのシャンパーニュをテイスティングしました。

シャンパーニュの、特にシャルドネはヴィンテージの影響を強く受けるので、
色々試飲すると、その特徴も良く分かります。

98年=キノコ
99年=スパイスや蜂蜜のアロマ
00年=バランスの良い柑橘系アロマ
02年=エレガントでハーブ系
03年=シャルドネは難しい
08年=良好
09年=良好

けっこう勉強になりました。

印象的なキュヴェは
EXHILARANTE 2000
これはこの蔵では珍しく、シャルドネ50%、ピノ・ノワール25%、ピノ・ムニエ25%
の配合。シャルドネだけでは出ないしっかりとしたコクとグラッシーさ、複雑な味わい。
即発注してしまいました。

BLANC DE BLANC 1991
ここまで熟成するとシャルドネも化けます!
圧倒的なブーケ(蜂蜜やトースト、シャンピニヨンやスパイス・・・)
が口の中を支配し、長い余韻に頭のてっぺんまで浸れてしまいます。

さすがにこれは在庫はなし・・・・

アヴィズの真髄ですね。

                   

ちなみにこの蔵の裏はあのジャック・セロス!

思わず写真を撮ってしまいました。




そして本日最後の訪問はクラマン村のランスロ・ピエンヌ。

セラー兼自宅はクラマン村の頂上にあり、コート・デ・ブランを一望できる絶景です。
なだらかな丘陵にびっしりブドウ畑があり、日当たりによって生育状況やコンディションも
変わるのがひと目で分かります。

ランスロ・ピエンヌは8haでおよそ80000本を生産。
普通はネゴシアンにブドウをあるていど売ることが多いのですが、ここは
全てのブドウを自分でシャンパーニュにしているとのことです。



4代目当主、ジル・ランスロさん。
100年くらい続く老舗ですが、彼はかなり革新的なシャンパーニュ造りをしています。

コート・デ・ブランの生産者はシャルドネを重んじる為、ほとんど近くのエリアでブドウを完結
させてしまいがちですが、彼はピノ・ムニエの重要性を感じ、マルヌにも多くの畑を持っています。
比率は50%!

全ての区画あわせると30区画もあり、それをコントロールするのはかなり大変そう。

しかし、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエのそれぞれの個性を活かすこと、
収穫時期の違い、熟すタイミング、いろいろな要素をシャンパーニュに活かすには
3種のブドウをバランスよく使い分けることが必要なのだそうです。

頭柔らかい!!

醸造や熟成もかなり理論的。
酵母は確実性を重んじる為、自然酵母ではなく、培養酵母を用い、
瓶熟成は3年以上、ストックは年産の3~4倍。

多くの数字をしっかりと説明してくれて、きちんとしたシャンパーニュの姿を
教えてくれます。

やっぱり生産者っていろいろな性格の人がいますよね。

セラーではデゴルジュマンを実際に見せてもらい、
自分達でもやらせて貰いました!

本当は口の部分を液体窒素かなんかで凍らせてから澱を抜くのですが、
今回は凍らせないでやらせて貰いました。

ぼん!と派手な音をたててしゅわしゅわーっとシャンパーニュが溢れたり、
ちゃんと澱が抜けきらなかったりと、かなり熟練が必要な仕事でした。



自分の庭にシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエを植えて
色々観察や実験をしているそうで、ブドウもまだ付いていたので食べさせてもらったり、
説明をしてもらいました。

これはピノ・ムニエ。
その語源は粉(ムニエ・料理のムニエルは粉をつけて焼くことからムニエルと呼ばれたそうです)
から来ていて、ブドウや葉の表面に粉が付いています。
だからピノ・ノワールとの区別も付けやすいのです。

これまた勉強になりました。



最後にテイスティング。

トップキュヴェは娘さんの名前をつけた、
MARIE LANCELOT 2005
クラマンのブドウだけで造られたブラン・ド・ブラン。
しかもドサージュ0g。
かっちりとしたミネラルと火打石のアロマがまさにブランのシャンパーニュ!
という感じです。
これが成長したら・・・・
きっと娘さんと重ねて自分のシャンパーニュを育てていきたい彼の
気持ちの現れなのでしょうね。