自分史上最高のワイン会?

先日ご招待を受け、ワイン会に出席しました。

もともと、レオヴィル・バルトンの47年を飲みませんか?
というお誘いでしたので、それだけでもかなり凄いことですが、
(状態面に関してはその時あまり期待はしていませんでした。
なんせ60年以上前のワインですから、状態がいいという事はほぼ
難しいですし。)
他のワインも素晴らしかった!

ちなみにその日飲んだワインは・・・・・

ポール・デチュンヌ ランシェンヌ
ラ・グラン・ダム1990
レオヴィル・ヴァルトン1947
レオヴィル・ヴァルトン1996
レオヴィル・ヴァルトン1990
マグドレーヌ1982
シャトー・カイユー(ソーテルヌ)1947
バザルマニャック ラフォンタン 1944
カルヴァドス ブーラール 1984

一度にコレくらい飲めたのは初めてではないでしょうか。
しかもかなり面白い流れで!

お食事も邪魔をしない、でもちゃんとワインに合ったものを用意して
いただき、最高の会となりました。


そして、これまたすごいのですが、シャンパーニュを飲んだグラスが

なんとバカラ製の1938年に作られたクープ!
これが今回のなかで最もヴィンテージが古い!



12脚セットの箱付で、銘もちゃんと漢字で書かれ
「佛蘭西 馬伽羅製」

なんでも鑑定団にでてきそうです。

クープは女性がのど仏を見せないで飲めるようにデザインされたらしいです。
以外に熟成シャンパーニュを飲んでも香りをしっかりと感じられ、
泡も程よく抜ける、いいグラスでした。

しかし緊張します。(最後は忘れてましたが・・・・)



デザインはアールヌーヴォーっぽいとても綺麗な刻印。
光に透かすとクロスにシャンパーニュがうつり、幻想的。




さて、グラン・ダムですが、今までちょっと軽視していました。
申し訳ございませんでした。

この90年は真剣に驚きました。
圧倒的な熟度と凝縮感、熟成香、深み・・・
メゾンの実力を見せつけられました。



そして本日のメイン、バルトンの47年!
状態がいいか分からなかったので、セオリーを無視して赤の1本目にもってきました。

しかし、

その不安を吹き飛ばす完璧なコンディション!

60年経っているとは思えない透明度、そして複雑で芳しい香り。
熟成香はそれほど強くなく、果実味すら感じさせるフレッシュさに驚きました。

これまでのボルドー古酒のイメージはなんだったのでしょう。

けっこうこれまでも色々ボルドー古酒を飲んできましたが、
これほど艶やかで滑らかで複雑なワインには出会えませんでした。

ヴィンテージチャートや一般的な評価というものよりも最も重要な要素は
やはり保存状態なのだと実感させられます。
(もちろん最良なのが評価の高いワインの完璧な状態のものですが・・・)

聞くところによると、これはボルドーのセラーから全く出ていないものを
直接買ってきたそうです。

素晴らしい。


                   

そしてバルトン96年、90年、マグドレーヌ82年

残念ながら96年バルトンはブショネでした・・・・

でも90年はこれまた素晴らしいパフォーマンス。
圧倒的な果実味の強さと以外にスムースなタンニン。47年のワインでは
味わえないパワーの強さが対照的。

82年のマグドレーヌはパーフェクトなメルローです!
シャトーヌフの古酒のようなたっぷりとした甘み感とボルドーならではの
エレガンス。豊満でなまめかしく妖艶な貴婦人。
実は今回の中で一番好きなワインかも?



これらのボルドーにはまさにこのようなローストビーフが最適。
赤身の肉の質感と柔らかいタンニンには濃厚な皿よりは
こういう素材の旨味が凝縮されたもののほうがいいですね。



最後はソーテルヌの47年。
貴腐ワインも熟成するとこういう琥珀色になります。
ここまで来ると、デザートワインではないですね。
甘口、辛口の概念が崩れ、ワインとしてのポテンシャルだけを感じます。

やっぱり本当に実力を発揮するのに最も時間が必要なのが貴腐ワイン
といわれるのが分かります。



カルヴァドスやアルマニャックをゆっくりと飲んでいると日付も変わっていることを
忘れ、とっくに終電も終わっていました・・・・・・