「Le Clos de la Violette」でのディナー

こんばんは、平間です。

出張4日目の昨晩は、エクサン・プロヴァンスにある一つ星レストラン
「Le Clos de la Violette」に行ってきました。

帰国後にはお店でプロヴァンスワイン会も控えているので、
激しいスケジュールの合間に、勉強も兼ねての食事です。

街中にありながらも文字通り周りをClosに囲まれている為、
ゆったりと落ち着いた雰囲気の店構え。

夏場の観光シーズンになると連日満員で大変なようですが、
今はオフシーズンということもあってか、店内は2~3組だけの静かな営業。



アペリティフにグラスのシャンパーニュを飲みながら、
ユーモラスなメートルの料理説明を聞きます。

ちなみに、昼間はタンニンたっぷりの赤ワインばかり試飲していたので、
シャンパーニュがとっても美味しく感じられました…


この日は「はしり」のアスパラガスと、ヒラメ、真鯛がお勧めとのことでしたので、
コースではなくアラカルトでいただくことに。



アミューズは塩味のサブレ生地の上に、野菜と魚介のマリネを重ねたもの。

全体の塩加減もちょうど良く、色彩的にも食欲をそそります。
(ちょっと切り辛くて食べにくいのは、この手のモノの宿命ですね)

前菜のアスパラガスは、フランスでは珍しくグリーンアスパラでした。
といっても真ん中から下は白く、
味わいもホワイトアスパラガスとグリーンの中間な感じ。



今年はフランスも年明けから天候が安定しておらず、
アスパラガスはちょっと収穫が遅れていると言う話も聞きましたが、
この日は運良くめぐり合うことが出来ました。

南仏はウニも獲れるということで、こちらもオーダー。
テーブルに運ばれてきた途端、
鮮烈な磯の香りがあたり一面に漂います。



白い泡状のものは、カプチーノ仕立てにしたミルクの下に、
ウニと小さなポーチ・ド・エッグが隠れています。
よくウニはフランなんかにしますが、
卵との組み合わせは相性が良いように思います。

ウニの身が見えるものは、
紫芋?(ジャガイモと言ってましたが)のピューレとの組み合わせ。
かなり大胆なアイディアではないでしょうか。

真ん中の中が見えないものは、
ウニをヴィネグレット・ソースで合えてあります。
他の2種がしっかりした味だった為か、
箸休め的に酸が利いており、ちょうどいい感じでメリハリがありました。


ちなみにワインはプロヴァンスのものをということで、
王道の「Chateau Simone Palette 2009 」 をチョイス。
(エチケットは撮り忘れてしまいました…)

ちょっと強いかとも思いましたが、
その後のお魚まで通すのでいいかなぁと。
Simoneはアルコールのボリューム感もありますが、
味わいに品があってバランスが取れている点も魅力だと思います。

本当はもう少し面白い地のワインを飲みたかったのですが、
プロヴァンスワインのチョイスが若干弱い気がしたのがちょっと残念。



そしてメインは真鯛のロワイヤル。
ほうれん草のラザニアの上に、真鯛のポワレが堂々と乗っています。

これだけ大きい切り身だと、
まるまる一匹はかなりの大きさなんでしょうね。

周りにはアサリとムール貝、
そして同じく魚介系の泡立てたソースが添えられています。

こと魚の扱いとなるとフランスは…、
なんていう話もたまに耳にしますが、
このレベルのお店になると火の通し方も絶妙!

身の旨みとしっとり感が上手く引き出されており、
皮の香ばしさと食感もしっかりと感じられます。

ソースも重すぎもせず軽すぎもせず、魚介の美味しさが存分に楽しめました。
またクリームが入っていた分、
Simoneのアルコール感を上手く受け止めてくれていたと思います。



デセールは定番のショコラ系。
チョコレート生地の上に、同じくチョコレートとナッツのヌガー。

グラスもチョコレートで統一されており、
鮮烈なミントのクレームがアクセントになっています。

こちらは想像通りの味わいで、
ショコラ好きには堪らない、と言ったところでしょうか。


余裕があれば食後酒も…、と思ったのですが、
次の日も朝から移動しなければならないので、ハーブティーでフィニッシュ。

昼間の慌ただしい買い付けの後に、
落ち着いた時間を過ごすことが出来ました。



蔵元を巡ることはもちろん一番大切なことですが、
町の定食屋のようなお店から評判のレストランまで色々と行ってみて、
現地の食生活に触れるのも同じぐらい貴重な経験だと思います。

出張中は様々なストレスで胃腸も疲れ気味ですが(私だけかも知れませんが…)
せっかくの機会なので、なるべく多くの事を体験したいですね。

今年の買い付け期間も残り僅かですので、
もう一頑張りしてきます。