Cassisのドメーヌ訪問


こんばんは、平間です。
現在は買い付け第二陣の中尾ソムリエが、ルーションを訪問中!
私も今日の夕方に帰国したばかりですが、
引き続き先日の買い付けの様子をお伝えしたいと思います。

ブルゴーニュと南部ローヌを回った後は、
今回の出張のメインとなる南仏プロヴァンスへと移動。

フランス各地のワインを扱うラ・ヴィネですが、
今までこの地方をじっくりと訪れたことが無かった為、
様々な商材の発掘が期待できる産地です。

4日目に訪れたのは、観光地としても有名な「CASSIS」



真っ青な海と空のもと、小さな入り江を中心に広がる町は、
映画から飛び出したかのような美しい町並み!

今年の買い付けはあいにくお天気には恵まれず、
半分以上は雨で肌寒かったのですが、
幸いカシを訪れた日だけは、日差しも強くいかにも地中海な雰囲気が味わえました。



ちなみに「CASSIS」の読み方は、
日本でもカシだったりカシスだったりと混在していますが、
とある造り手に聞いてみたところ、
スは発音せずに「カシ(カシー)」だと言っていました。
「カシスじゃ果物になっちゃうだろ」だそうです。

町の周りは標高400mにも達する崖や岩山に囲まれており、かなり起伏があります。
急斜面も多い為、ブドウ畑はテラス状になっているところもチラホラ。



これらの崖や丘陵に囲まれている為ミストラルから護られ、
また南仏らしい豊富な日照量により、
凝縮したブドウを収穫することが出来るそうです。



土壌は他のプロヴァンスのワイン産地と同じく、
石灰岩質が強いのが特徴。


カシのワインと言われてまず思い浮かぶのは、やはり白でしょう!
アロマティックでフルーティー、かつ爽やかな味わいは、魚介とあわせるには最高です。
南仏の郷土料理ブイヤベースとの組み合わせは、日本でも有名ですね。

一昔前までは、いかにも商業ベースの生産量重視なものが出回っていたようですが、
近年はより味わいに優れ、ヴィンテージによっては10年近い熟成に耐えるような、
上質なワインが増えてきているようです。



もちろん白以外にも、少量ですがロゼや赤も造っています。

今回の訪問では、香りの良さはもちろん、
味わいのバランスもとれた良いワインを見つけることが出来ました。

ちなみに中には、
樽熟成をさせた濃厚で力強い長熟型の白ワインを造っている生産者も。
この辺りの造り手ごとのこだわりは、どこの産地に行ってもおんなじですね。

さらにとある蔵元では、
プロヴァンス地方に古来から伝わるレアなワイン「Vin Cuit」にも巡り合えました。
「Vin Cuit」とは、果汁を一度煮詰めてから発酵させるという、
非常に独特な製法で造られる珍品。

実はこのワインは、南仏出張にいくにあたって、
阿保店長から「なんとか探してきて!」と言われていたアイテムだったりします。



見てのとおり外観は濃い琥珀色で、
無清澄・無ろ過の為ちょっとにごっています。

香りの第一印象は、甘いタイプのオロロソシェリーに近い感じ。
他にもナッツやチョコレートの風味が漂いますが、
口にすると思っていた以上に甘みは穏やか。

そしてアフターには、
焦がした糖蜜のような独特のニュアンスが残るなんとも不思議な味わいでした。

詳しい造り方も聞いてみたのですが
「俺のはオリジナルだから!」と結局教えてもらえず。

さらには「ちょっとしか造ってないから売るのは…」とも言われましたが、
交渉の末なんとか分けてもらえることに!
(諸事情により、どれもボトルの写真をお見せできないのが残念ですが)

なにはともあれ、この地方ならではの話題性・希少性ともに高い、
ラ・ヴィネ向けの良い商材を見つけることが出来て、ホッと一安心したのでした。